2023年12月3日(日)鍋パーティーをしました。
今回の鍋パーティー企画の発端はMちゃんの思いつきでした。
「〇〇で鍋パーティーしよ!」
Mちゃんのおばあちゃんが〇〇に顔を出してくれた際、こんな事を言ってくれました。
「いつもごはんを食べさせてもらって、本当にありがとうございます。よろしければ、白菜を持ってきたのでみなさんで食べてくださいね」
そこでMちゃんが「この野菜を使って、鍋パーティーしよ!寒い季節だしちょうど良いよね!」と提案してくれました。
それを聞いた私たちスタッフは「何曜日がいいかな?」「開催日じゃないけど、日曜日だったらみんな都合が良いかな」と打ち合わせをしました。
〇〇のグループLINEにも開催をお知らせしました。
するとすぐに常連の子の親御さんが〇〇まで顔を出して下さり「わたし、スーパーでお肉買ってきますよ!」と申し出て下さいました。
本当にありがたいことです。
当日は子どもたちも数人、買い出しに同行しました。
材料が揃うと、みかさんが張り切って腕を振るいます。
時間が経つにつれ、続々と集まる小学生や親子。
「海苔巻き買ってきたよ、みんなでどうぞ」「パスタも買ってきたんだけど、別の日に子どもたち、自分で作って食べられるかな?」と食材を持ち寄ってくれたお母さんもいました。
そういった心遣いで私はいつも心がほかほかするのです。
わたしたちも、子どもたちにはただ喜んで食べて欲しい一心で食事を提供しています。
初めのうちは、食事の提供は全く考えていませんでした。しかし、長期休みなどで子どもたちと過ごす時間が長くなると、見えてきた課題があり、食事を振る舞うようになりました。
子どもたちにとっては、みんなで遊んだり、時にはごはんを食べさせてもらえる不思議な場所なのかもしれません。そして、今となっては子どもたちの中でそれが当たり前になっています。
もしかしたら、どうしてごはんが食べられるのか、なぜここで遊べるのか、分からない子もいるかもしれません。
でも、それで良いんです。
みんなで食事を囲むときの幸せを、お腹いっぱい味わって欲しい。
そこに行けば誰かがいる居場所の安心感を知って欲しい。
だから〇〇は申し込み不用で、誰でも、子どもだけでも来られるようにいつもスタッフがそこにいます。癖の強いスタッフが。笑
たわいのない話しで盛り上がれる、大人も子どもも垣根のない関係性。
間近で子どもたちの表情を見ていると、私たちの想いはしっかり子どもたちに届いていると思うのです。
開催日でなくとも、子どもたちは毎日〇〇へやってきます。
誰もいなくとも、『おやすみです』の看板が閉まっていても、前日に「明日は〇〇おやすみだよ」と伝えても、子どもたちは一応〇〇の様子を見にきます。
本当にスタッフが誰もいないお休みの日の後日、子どもたちからこのような話しを聞くのです。
「お休みだって聞いてたけど一応確認しにきた」
「スタッフが誰もいなくても庭の秘密基地で遊んでいい?」。
「今日本当にやってないの?」と代表番号に子どもから電話が来ることもありました。
ここはそれだけ大切な子どもの居場所になっています。
初めて室内を見た親御さんは、もしかしたらその乱雑さにギョッとするかもしれません。
子どもたちが集まると、こうなるよね、と想像できる方もいらっしゃると思います。
外観もところどころぼろが出てきたりしています。
ただ、見た目だけでは分からない、ここで過ごした子どもだけに分かる美しさが〇〇にはあるのです。
"ぼろぼろだけれど、それはそれは美しい秘密基地"だと私は思っています。
そのような秘密基地を、(垣根で囲まれて中の様子がなかなか見辛いとは思うのですが)暖かく見守って欲しいと思うのです。